自分が知っている事は全部一生懸命教えて、私以上の薬剤師になってもらいたいと本気で思ってます。
2019年入社/2021年入社
太田 麻理子先生/田中 綾香先生
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01. 入社のきっかけを教えてください。
太田先生:就活している時に大学の先生に「調剤薬局で患者さんと密にコミュニケーションを取りながら関わっていきたい」と相談したら、紹介されたことがきっかけです。
田中先生:大学3年生の実習で上川店に来て、門前の先生との多職種勉強会やケア・カフェ(医療介護職だけでなく、色々な方が地域住民と触れ合う場)に参加した際の患者さんとの関わり方に魅力を感じ、こういう働き方をしたいと思ったところです。
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02. 数ある同業種の中でこちらの会社を選んだ決め手はなんですか?
太田先生:患者さんと密に関わっている事を売りにしている薬局は多くあったんですが、在宅訪問や実際の現場の様子を伺うと言いよどむことが多くて…。
でもうちの採用担当だった庵原さんの話は実体験からくるリアルで生々しい話で、真っ直ぐに患者さんに向き合っていることも感じられたので、とても惹きつけられました。 あと、インターンシップで上川店に来た時に先輩方が学生の私など見向きもせず目の前の患者さんと一生懸命話していたことが印象的で、「こういう人たちと一緒に働いてみたい」と思ったことが決め手でした。田中先生:実習先の大手チェーン薬局はマニュアルに沿ったような仕事だったことや病院で薬剤師がないがしろにされている現場を見てしまい、こういう場所では働きたくないなと思っていました。
太田先生:ないがしろって?
田中先生:退院時カンファレンスがあって、それに薬剤師が参加するはずだったんですが、連絡が行き届いてなかったのか、薬剤師が参加しないまま、カンファレンスは終わってて…。「薬剤師はいなくてもいいの?」って思えてしまって。もっと必要とされ、連携ができるところが良いと思って、うちを選びました。
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03. 入社する前、入社したての頃はどんなお気持ちでしたか?
田中先生:色んな患者さんと関わって、良好な関係を築いていきたいと思っていました。
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04. 後輩に指導する立場になる時どんなお気持ちでしたか?
太田先生:せっかく上川店に来てくれたので、ここで研修を受けたことを後悔しないようにしてあげたいと思っていました。自分が知っている事は全部一生懸命教えて、私以上の薬剤師になってもらいたいと本気で思ってます。
田中先生:プレッシャーが笑
太田先生:でも、自分ももっと成長するから追いつけないかも笑
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05. お互いの第一印象はどのような感じでしたか?
太田先生:不思議なオーラをまとっている感じがしました。
田中先生:時々言われます笑。太田さんは周りをしっかり見ていて、すごく的確に判断や指示をしてくれます。いつもテキパキと動いている印象を受けました。
あと、患者さんの名前を聞いただけで、前回どういう症状の方で、前回どういう話をしていたかが全部頭の中に入っていて、すごいなと思います。太田先生:夫の言ったことは忘れちゃうんだけどね。
田中先生:マルチタスクで何でもこなせるイメージです。
太田先生:それはよござんした。
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06. 教育をする上で気をつけていたこと、力を入れていたことは何ですか?
太田先生:患者さんのために働くことを喜べる薬剤師になってほしいと思っていました。そうなるためには、一つひとつのことを全部教えてあげることも大事なのかもしれないですが、自分で「どうしたら患者さんに喜んでもらえるのか」を考えて、動いていく力をつけてもらいたいと思っていたので、時には全てを言わずに時間を取って考えてもらうような教え方を意識していました。
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07. これまで教わったことで、もっとも印象に残っていることは何ですか?学びが深かったこと、楽しかったこと、つらかったことなど何でも結構です。
田中先生:ちょっとした言葉の使い方で相手への印象が変わることなどがとても勉強になりました。お薬を飲めなかった方に「飲めなかったんですね」と言ってしまったりすると、相手を責めるような感じになってしまうこともあるように、言葉選びには注意をできるようになりました。
あとは自分で考える習慣も徐々に身についているところです。在宅で飲み忘れの多い患者さんがいて、自分なりに、その方がどうしたら飲み忘れをしなくなるかなと考えて、メモを貼ったことで、飲めるようになったことは嬉しかったですね。太田先生:あれは私も嬉しかった!自分で考えて、工夫したこと、その熱意が患者さんに届いたんだと思うよ。
田中先生:ありがとうございます!
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08. OJTの教育・指導を通じて変化したこと、成長したことは何ですか?
太田先生:何でも手取り、足取り教えてあげることは本人のためにならないことが分かりました。自分も同じ失敗をしてきているので、これはこの後、こういう失敗をするなということが予測できてしまうこともあるんですが、患者さんに迷惑がかからない範囲のことであれば、口出しをせず、成長を見守れるようになりました。
田中先生:そんなことも分かってしまうんですね。
太田先生:田中さんは分かりやすいから笑。でも、ある意味、厳しめの教育担当なのかもしれませんね。
田中先生:そんなことないです。自分はチェックシートをもとに教えてもらえたので、自分ができたこと、足りていないことを振り返ることができて、ありがたかったです。太田さんからは疑義照会の仕方、文書の書き方、多職種との話し方など、自分の言いたいことではなく、相手に配慮することの大切さもマンツーマンで教えてもらえました。
自分の苦手なところを把握してくれて、そこをサポートしてもらえたので、とても助かりました。 -
09. 今のお二人にとってお互いはどのような存在ですか?最初の頃と印象は変わりましたか?
太田先生:田中さんは不器用なところもあるけど、学ぶことに貪欲で、前向きで、とっても一生懸命な人。ひたむきに努力する事の美しさ、大切さを思い出させてくれる大切な後輩です。自分ももっと努力して成長していき、切磋琢磨できたらと思います。
田中先生:一緒に働いていると、とても心強く、頼りがいのある先輩です。自分も3年経った時にここまでのことができるようになるのか心配になる時もありますが、太田さんに追いつけるように頑張りたいと思っています。
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10. 仕事以外も含めた普段のかかわりはどのような感じですか?
太田先生:このようなご時世なので、あまり食事などは行けていないのですが、実習生が来ている時にタコパをしたりしましたね。田中さん企画で。
田中先生:そうですね、楽しかったです!またやりましょう。
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11. 今の仕事において、やりがいやモチベーションに繋がっている事はなんですか?
太田先生:社外での発表の機会や、他職種勉強会、自己研鑽の為の研修会への参加。また、処方医から間々来る問い合わせや、報告書に返事をもらえる事がモチベーションに繋がっています。
田中先生:自分と関わることで患者さんの病識が上がった時や、感謝の気持ちを伝えてもらった時です。
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12. これからの展望を教えてください。
太田先生:調剤技術・知識のベースアップはもとより、動機づけ面接法の習得や上川町民のためのこども調剤や講演会などの地域活動も継続的に行えるようになっていきたいです。そういうことにも時間を使えるような余白ができるよう、ますます成長していこうと思います。プライベートでは家族との時間を大切にし、もっと登山やキャンプに行きたいです。
田中先生:多職種と関わることで視野を広げ、患者さんとより良い関係を構築出来るように自己研鑽していきたいです。
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13. お互いにメッセージをお願いします!
太田先生:田中さんはしっかりと努力を続けられていて、自分ができていないところも自覚できているので、もっと成長していけると信じてます。調剤室の中心に立って、場を回せるようになってほしいと思います。
田中先生:頑張ります。太田さんからは色々なことを教えてもらえているので、さらに高みを目指して努力を続けて、太田さんが指導してよかったと思えるようになりたいと思います。